良い面がすごく見えて、働いたら楽しいだろうな、
そういう気持ちも面接のときとかから感じれましたね。
お勤めになって何年でしょう?
育休を一年丸々ちょうどいただいたので、含めると三年目になります。
それまでは何を?
障害者支援施設といって入所施設ですね。天水生命学園みたいな、障害者の方が入所されている施設で7年と少し働きました。
社会福祉学科を卒業されて?
はい。
大学でこの学部に進学されたきっかけは何ですか?
きっかけは、母が看護師だったり、姉も福祉系の大学に進んだので。そういうところからの情報がいろいろあって、そうですね、興味があったというところですね。
高校のときは普通科ですか?
はい、普通科です。
勉強しながらも、「将来決めなきゃ」みたいなものと「私これかな?」みたいなのは、どっちが先だったんでしょう?
将来決めなきゃなでした(笑)。
7年だいぶ慣れてきたかな、というところだったと思うんですけど、なぜそのタイミング転職を?
ちょうど慣れてきて。障害者の支援の方に興味が出だしたころで、5年目くらいからですかね。少しずつ、転職どうしようかなー、と考えていたときに結婚と出産と重なって。そういうのもあって、入所施設となると、やっぱり早出遅出とか夜勤とかもありますので。そういうのいろいろ考えたらもういまがチャンスかなと思って、転職を決めて。そこでいろいろ就活ですかね。出産が落ち着いていろいろ動いたんですけど、何社か面接もさせていただいたんですけどこちらが一番オープンといいますか、もう来た瞬間、施設が新しいし、なんか活気があって。統括施設長が面接をしてくだっさったんですけど、お若いというところが、一番(笑)。今後、あんまり転職したくないので、自分としてもずっと、もう長く勤めたいなというところで。今後のこの施設自体の発展といいますかね。そういうところが見えたのでこちら、はい、一番に希望して、採用していただいたというところです。
明らかに違いましたか?
違いましたねー。やっぱり以前のところとも比べてしまうというか、比べやすいですよね、やっぱ長くいたので。良い面がすごく見えて、働いたら楽しいだろうな、そういう気持ちも面接のときとかから感じれましたね。まず、職員の関係性が 職員間の雰囲気がすごく良いですね。そこが良くないと利用者さんに適切なサービスとか支援ができないですし、そういうのはすごく気になってましたし。7年働いてるとはいえ、新人で入ってますので。そんな中すごくみなさん、利用者も職員の方もあたたかくというか迎えてくださったのが、すごく印象に残ってます。なので、こちらも緊張せず、自分の今まで培ってきた力を発揮できたかな、と。
ちなみに、児童福祉と高齢福祉も一緒に活動されてますが、そこあたりの影響って何かありますか?
それはすごく、やっぱりプラスになるというか。前までのところは障害者の入所施設だけのところだったので福祉は児童、高齢と障がいと大きく分けて3つあるので、(天水福祉事業会では)その全部回ってて、それぞれにいい影響が利用者さんにもあって。それがやっぱり職員の方にもあるていう感じですね。
良い影響というと、何か具体的なエピソードがもしあれば。
あの、幼児が一緒に夏祭、もう今年はコロナでできなかったんですけど、夏祭りとか運動会は一緒にするので、なんかそれぞれに思いやりが見えるっていうかですね。
学生の頃にやっておいてよかったな、と今振り返って思うことはありますか?
やっぱり、友だち作りというか。友だちと好きなことをして遊んでいる時間が、本当に学生の頃ありますよね、なんかよく友だちと話すのは、学生のときは時間があるけどお金がない、社会人になると時間がないけどお金はある。学生の頃にもっと賢く遊んでおけばよかったなと。
賢く遊ぶとは?
宮崎の大学だったんですけど、自然が多くて、結構川で遊んだりキャンプしたりとかは多かったんですけど。なんか好きなアーティストのライブに行ったりとか、あとは旅行とかですかね。車で行ける範囲でしか行ってなかったので、海外旅行とかも学生の方がすぐ行けたんじゃないかとか思いますし、社会人になったら、まとまった休みは会社によって違ってくるので。福祉系は特に連休は難しいのでですね。そのあたりはすごく感じましたね。
仕事に役立つ上において、例えばまあ10代にこういうことやってるとよかったかな、みたいなことがもしあれば。
仕事は仕事ですから、バイトは自分もやってたんですけどバイトはやっててよかったな、と思いますね。責任はないけど、コンビニと居酒屋してたんですけど、やっぱり店長とかマスターとかにそれなりにお叱りを受けることもあったし。そういうのも本当に就職してからの慣らしというか、そういうのではよかったかな、と思いますね。
ことあるごとに「田中です」って「覚えてくださいねー」て言ってたら
あるとき、覚えられてたんですよね(笑)。「田中先生」とか言って。
仕事についてのエピソードで、名前を呼んでもらえたというのがあったんですけど。
ちょうど6月末で「きらめき」に移動された利用者の方がいらっしゃるんですけど、高齢で。その方が重度で、おしゃべりも決まった内容というか。全然職員の名前を覚えてもらえない方は覚えてもらってないし、覚えてる方はなんとか先生て呼ばれるんですけど、その中で入ったときに、やっぱり全然覚えられなかったんですね。「私の名前覚えられましたか?」って言っても「知らん」みたいな感じで言われて。ことあるごとに「田中です」って「覚えてくださいねー」て言ってたらあるとき、覚えられてたんですよね(笑)。「田中先生」とか言って。やっぱりそのときの感動といいますか。
「あなたにとって人生は?」という質問に対して、すごくシンプルだけど背景があるような答えをいただいていて、回答が「海」だったんですけど、これはなんかあのいつも思われたりするんですか?
いやいや、海とかは思わなかったんですけど。まあでも、考える機会があって「上がり下がりはあるよな」ていうのは日頃からというか考えてて。なのでなんかそれでポッと海っていうのは浮かんだので「波みたいだな」と思って、上がったり下がったりして。なかなか考えないですよね(笑)人生とはって。なので、はい。すごくいい機会になりました。
仕事の中でも福祉について、携わってこられてよかったですか?
ああ、よかったです。
田中さんにとって、福祉の仕事におけるいちばんの喜びってなんですか?
いちばんの喜びはそうやって名前を呼んでくれたこともあるんですけど、新しい発見ですね。重度さんね、最初は触れ合っててこういうことはちょっと難しい方なんだなー、て思ってても、なんかそれできるんだー!ていう。なんか、やってみないと発見できないという部分も多くあるので、そこはありますかね。
もし許されるとしたら何をしますか?
プライベートは旅行ですかね、なんかバリとかに行きたい(笑)。仕事はあまり考えたことがないですね。満足というか一生懸命、今楽しんでやってますし。
Q&A
- 第二天水学園を褒めてください。
- 職員の関係性が良い。一人ひとりに役割があって、それぞれにカバーしあっている。環境が良く、自己表現しやすい。
- 働くとは?
- 自分らしく生きること
- 福祉とは?
- 一生をかけて理解していくもの
- 仕事での思い出深いエピソードは?
- 重度の利用者の方が、名前を覚えて読んでもらえた時
- 仕事での欠かせないアイテムは?
- ジェットストリームのペンとG-SHOCK
- 最近愛しているものは?
- 家族
- 人生最大の失くしものは?
- まだありません。
- この世から消したいものは?
- ゴキブリ
- 人生のお手本にしている人は?
- 母
- 自分に足りないものは?
- 冷静さ
- あなたの最大の武器は?
- 笑顔。これしか取り柄がない。
- 一番好きな本(または映画)は?
- 「おおきな木」と「スタンド・バイ・ミー」
- 初デートは?
- 小学5年生の時、少年自然の家で一緒になった他校の男の子に一目惚れして、友人が協力してくれて、後日、一本松公園でWデートした(照)。
- 子供の頃のヒーローorヒロインは?
- ウルトラマン
- 中学・高校時代の部活動は?
- バレー→ソフトテニス
- 好きなご飯のお供は?
- ありすぎて選べない
- 冷蔵庫に欠かせないものは?
- きゅうり
- 最近泣いた事は?
- 「風の谷のナウシカ」を観て。
- ドラえもんの道具でもらえるなら?
- タケコプター
- 好きなジブリ映画は?
- 「もののけ姫」
- もらった贈り物で一番嬉しかったものは?
- エンゲージリング
- 犬派? 猫派?
- どっちも好き!
- 推しの玉名ラーメンは?
- 千龍
- 自慢は?
- ポジティブで忍耐力がある
- お袋の味は?
- のっぺ汁
- あなたにとって人生とは?
- 良かったり、悪かったり。海の波のように争う時もあれば、身を任せてみたり。最期は白くきれいで小さな砂浜にたどり着ければ、それでいい。
- 5年後は何をしていると思う?
- 仕事では一人前のサビ管になって、家庭では皆でアウトドアを楽しんでいる。