天水福祉事業会のしめ縄や門松、 若宮天子宮の正月飾りの全てが手作りです。 毎年年末になると、 趣向を凝らした正月飾りの準備が 施設のあちらこちらで始まります。 新年を迎えるということは 歳神様という新年の神様を迎え、 その年の幸せを授けていただくということ。 歳神様が迷わずおいでになる“家”の目印である門松。 お迎えする準備が整っていることを示すしめ縄。 そして、お迎えした歳神様の拠り所となる鏡餅。 今年も無事に新年を迎えられる 喜びと感謝の気持ちを込めて。
1月15日前後に行われるどんどやは、お正月飾りの門松やしめ縄、書き初めなどを火にくべて焼き払う日本の伝統行事。お正月に天からおりてきた歳神様は、どんどやの煙に乗って天に帰られるとされ、それをお見送りするために行われると言われています。古来の人々は歳神さまをお見送りしながら、無病息災や五穀豊饒を願っていたのです。
この願いは、決して自分だけのものではなく、家族や隣人へ向けられたもの。相手への慈しみ、思いやりの心が自然と願うものなのです。伝統行事はこうした心をも育んでいると感じています。だからこそ、天水福祉事業会では一年を通し、様々な伝統行事を行います。食事も行事食を取り入れ、五感で触れ感じ楽しむことで、後世へ伝え残していきたいと考えています。
新しい年に思いをめぐらせ
みんなでどんどやを囲みます
1年の無病息災を願って
七草粥をいただきます
若宮天使宮のしめ縄飾りを
ヨイショヨイショと運びます
終戦後まもなく、地域の幼い子どもたちが安心して過ごせる場所をと、 小天保育園から始まった天水福祉事業会。 ゆりかごから天国まで。 かつて小天保育園で遊んでいた子どもが、 今では親の面倒をみる立場となり、たがの里に通ってくる姿。 そんな天水の風景が、これからも続くよう、 地域に本当に必要な社会福祉の実現を目指し、歩んでいきます。
いろんな人々が 支え合って生きていく社会に
右に顔を向けると自分よりずいぶん年の離れた人。 左には車椅子に乗った小さい子。 ここ、天水福祉事業会では見慣れた風景です。 いろんな人が共に活動し、 相手のことを慮ります。 お互いがお互いを尊重し、日々を過ごす。 そんな当たり前が、社会全体に広がりますように。
大きく羽ばたいて 次の世代へつなぐ想い
子ども、高齢者、障がい者、誰もが 地域の中で、地域とのつながりを保ちながら 安心して暮らせる仕組みづくりの推進と共に、 感謝の気持ち、慈しみの心、 そんな日本人として大切にしたい福祉の心を育むため 天水福祉事業会は活動を続けています。 これまでも、これからも。 次の、さらに次の世代へつながっていくことを願って。