つなぐ ある春の日

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はじめよう!

ある春の日、満開の桜の元に溢れるにぎやかな声、はじける笑顔。 今日は、みんなが心待ちにしていたお花見。 障がい福祉の利用者さん、児童福祉の子どもたち、 高齢福祉の年長者のみなさんでお花見会を催します。 新しく赴任して来た先生や、スタッフの自己紹介の場でもあります。 「これから、よろしくね」。 「こんにちは、よく来たね」。 いろんな世代、いろんな立場のみんなが、一緒になって楽しみます。 「今日だけじゃないんだよ、いつもどこかでつながっているよね」。 そんなことを誰かが言い、みんなで笑います。 また、新しい季節がはじまるね。 今年は、何をして楽しもうか。 ワクワク、ドキドキ・・・。何かがはじまる予感がします。

お花見の意味を知る

花見の由来は、古来から祓いのための宗教的行事。期日が設定され、野山に出かけ花を愛でそのもとで楽しみ、厄を祓い神さまと過ごすとされていました。また、桜は山の神が降りてくる時の目印になる木として特別に神聖視されており、お花見に付き物のお酒も、本来は神に供えたお下がりを皆でいただくもの。さくらの「さ」は山の神さま(田の神さま・稲の神さま)、「くら」は山の神さまがいらっしゃる座を意味し、桜の木は神様の依り代だったのです。 日本人は古来より、季節とともにめぐる歳時を大切にしてきました。天水福祉事業会へ集う人は、自然の中で日本の文化を感じとります。神様の存在を身近に感じ、自然への、ご先祖様への慈しみと畏敬の念、生かされている事への気づき、感謝の心を育みます。 我々日本人が大切にしてきた歴史、伝統、文化・・・。決して忘れてはならない、古来からの教えを、私たちは現在、未来へつなげます。そして、人と人、地域と福祉をつないでいく・・・。 それが、私たち天水福祉事業会のあり方です。

わたしたちのことつなぐ

その昔、日本人は支え合い寄り添って生きていました。 年長者を敬い、皆で子どもたちを見守る。 先人の知識を共有し、助け合う。 家の垣根を越えて、隣人を気遣う・・・。

私たち天水福祉事業会では、かつて、当たり前に存在していた日本の原風景を大切にしています。 障がい福祉、児童福祉、高齢福祉の3分野の福祉施設がひとつの敷地内にあり、日々の中で交わりつながっています。 施設にも、人々の心にも壁はありません。 地域の人たちも集い、拠り所となる・・・。 ここは、そんな場所です。

伝承あそび

心が育ち、 大切なことを学ぶ

雨後の筍のように、ぐんぐん育っていく子どもたち。 美しく、逞しい心を養うために 私たちは“ほめる教育”を大切にしています。 「じょうず!よく出来たね!」 子どもたちは、伝承あそびを通して 目標に向かって努力し、達成感を味わい 年長者とのふれあいの時間を楽しみます。

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